野の窯だより   11月




10月26〜28日 窯焚き
中日はなんと台風の大雨、夜半雨が上がり見えた月がうれしかった。






 素焼きの窯を出した日、何年かぶりに素焼きはたき用のハタキを作った。その

辺の棒っ切れを適当に切り、10本ほどボロ布を引き裂いて縛り付けるだけ。

 新品(!)のハタキで気持ち新たにパタパタはたくと、さすが新品、力強くはたい

てくれる。なんだかうれしい。ふと修業1年目を思い出した。

 修業に入ったときは職人さん達の下回しだった。最初の仕事は、素焼きの掃除。

その時、釉掛け部屋のおばさんが私専用のハタキを目の前で作ってくれた。私の

ハタキづくりはそのとき覚えたもの。そのハタキを腰のポケットにさし、手板に素焼

きを乗っけては運び、ハタキをかけた。

 来る日も来る日もハタキかけ。永遠に続くハタキ掛けの夢も見た。先の見えなか

った苦しかった修業の日々を今ではなつかしく思い出す。





 吹き込んだ雨に濡れてしまった小割わりを窯を焚きながら乾かした。
 深夜、大口の上で発火して大慌て。適度な時間が大切、という教訓です。






 10月30日、窯の砂摺り
 (窯焚き後、2日目のヒビの修復です)

クリタケ


ナラタケ

実りの秋  ありがたい  きのこ汁に。



もうすぐ小豆の収穫

野紺菊の季節





11月1日  …今日は窯出し


この中に個展用が詰まっています。

どきどき !!


11月17日から埼玉県加須市で個展です!




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