八溝山系の端っこ。 私の運転で4時間半の道のりで益子へ用足しに出掛けた。あと30分程というある場 所で八溝山系が正面に見える。あの辺りが益子、と急に懐かしい気持ちになる。 浜田庄司によって賑わった益子だけれど、それ以前から瓶や摺鉢や土瓶をつくって いた陶の里益子への懐かしさ。 私が修業に入った大窯は、設備は近代的なものに変容していたけれど、そこで働く 人達は、まだその時代のなごりをとどめていた人達だった。その人達の語る昔話は、 少しづつ少しづつなつかしさとなって私の中に降り積もっていった。 お茶休みの時、茹でたじゃがいもを食べながら聞く親方の焼き物談義。 ストーブを挟んでお弁当をいっしょに食べた窯詰めのうーちゃんの話。 仕事あがりに親方とコップ一杯のお酒を飲む型抜き職人の伊さぶやんの話。 下回しの仕事が終わった午後5時過ぎ、ひとりなかなかうまくならないロクロを練習 しながらその話に笑わせてもらったりした。 それらは12年間を過ごした益子の原風景となって私の心の中でふるさとになった。 益子の町に入ると、初冬の陽だまりの古民家の庭に白い山茶花が咲いている。 ふるさとは遠きにありて… 私は遠く離れて陶の里益子が好きです。 |
|
|
名残りの冬バラ |
小豆の収穫 |
冬ごもりは楽しい |
冬枯れの中、細工場のストーブの煙が暖かい |
さすらいの薪割り人 !? |
薪割ってみ隊登場!
|
TOPへ戻る |
昔の野の窯だよりへ |