野の窯だより  2月





 小正月はどんど焼きの日。うちの八軒の集落は、お昼過ぎにいつもの道祖神様の

いる場所に集まった。水伏さか山ぼうしの枝にだんごを挿したまゆ玉を肩に担いで。

枝にあたりめなどぶら下げるのもここのところ流行っている。

 松竹梅の炎で、旧年のだるまやお札を焚き上げ、燠になる頃、まゆ玉をこんがり焼

いて皆ですすめ合って食べる。一年の息災を祈って道祖神様にも食べてもらう。役員

さんが用意してくれたお酒などコップでいただく。今年は更に竹筒の燗酒を用意してく

れた人がいて、やはり竹のお猪口で、これもいただく。あたりめを食べながらコップ酒

とかっぱ酒で私はほろ酔い。極楽である。

 厄年の人がいる家から厄落としのみかんやお茶菓子などいただいて、今年もきっと

風邪などひかない息災な一年でありますように。

 日の出前、薄青い早朝、ジェジェジェ…の地鳴きのあと、ツッツッピーと朗らかなシジ

ュウカラの一声を聞いた。それはまるで“光の春の二月ですヨー!”と告げているかの

ようなさえずりでした。



 …が、本当の白モッコウバラが咲くのは4ヶ月も先です。

雪の日に現れた野ウサギ



雪の日のロクロ仕事は心静かな時間です。





ジョウビタキ ♀

ルリビタキ ♀
が仲良く行動しているのが目につく庭です。 なわばり争いかナァ…?



釉薬原料を整理する棚をやっと日曜大工してもらいました。

まるで工事現場。ただ今作りの真っ最中。



 

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