野の窯だより   3月



吹雪の翌日、連房式かまくらができあがってしまいました。




 知人が古希の記念に2m程の石の観音様を石屋さんに頼んだ。値段交渉の末、石屋さんは中国の

業者に頼んだ。おかげで安く出来た、と喜んでいる。

 日本人は、いったい、どれ程の手仕事をこうして手離したろう。今話題の総菜だけでなく、このように

してものを作らない日本人が大多数になった時、どんな日本の文化があり得るのだろう。真摯にもの

を作る仕事が仕事として成立しにくくなった日本。

 そんな時代の激流に抗い、しがみつくように、もの作りの原点のような蹴ロクロ、薪窯の仕事を続けて

いる。ちっぽけなこの抵抗にどれ程の意味があるのかと時にめげそうになりながら。







 これは自作のかまくら






梅屋さんが剪定した梅の枝を今年も持ってきてくれました。やっと咲きましたよ! 
よい香りに満ちたギャラリーです。


小正月の日、固いつぼみをいただいたダンコウバイも窓辺で春です。






 大壺を作っています。あと1ヶ月作りを頑張ります。




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