野の窯だより 〜4月〜





3月は名残雪で終わり、

4月は名残雪で始まりました。




 次の冬のストーブの薪のために、この冬何本かの木を倒した。

 他の木よりも成長が早く、しかも枝を広げて他の木を枯らしてしまうミズキがほとんどであったが、

ウワミズザクラの巨木が1本混じっていた。これは天体観測小屋の視界を大きくさえぎるので止む

なく切ることになった。

 大きな木を倒すのは、食するために動物の生命をいただく感覚に似ていた。大きな木がゆっくり

と傾き、そして地面に倒れるとき、悲痛な声をあげる。チェーンソウや倒木の際のけたたましい音

に混じって、それは人の叫び声のように聞こえた。そのたび私は、何度もハッと振り向き、生命を

いただいているという感覚に襲われたのだ。

 薪仕事の際、連れ合いがウワミズザクラの枝を山にまとめておいてくれた。私はそれを抱えてき

て、あちこち大壺に生けた。それが最近部屋の中で花を咲かせようとしている。

 私達は森の生命の恵みを有り難くいただく毎日です。







 やっと咲いたサンシュユも雪をかぶりました


こぶしの花?
いえいえ、雪の花です


柄ゴテつくってます


柄ゴテの完成品


安心して白化粧掛けのできる季節になりました





白モッコウバラを誘引したらスズメが気に入ったようです
毎日ここにいます






キセキレイが今年も巣作りに帰ってきました。
今年こそ上手につくってください!




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