野の窯だより   〜9月〜









 8月のお盆も過ぎたある日、ホタルの小屋のそばの野あざみの花にアサギマダラを見つけた。

そっと近づくと、相変わらずユラユラとそばのこぶしの木の高いところにとまり、更に空へと飛ん

だ。そして雲雀かホトトギスにも負けない高さまで高く高く飛んでゆき、消えてしまった。

 南方(台湾らしい)へと海を渡る蝶、話には聞いていたけれど、あのはかな気なたたずまいか

らは想像できないでいた。

 空へ空へと消えていった姿を追いながら、果てしもない海原の上空を渡るアサギマダラの姿が

見えた気がした。今年もその日一日だけの出会いだった。

 一週間も雨が降り続き、やっと青空が見えた今日。8月最後の日、陽射しは突然のように秋め

いている。





50番のふるいでふるいます
モミの灰を臼でついています。糠白釉には欠かせません

水ヒした灰のあく抜きがやっと終わりました。
天日に干します。一年分の灰は大丈夫。



ここの地名は「萩生」です

ススキも穂を出しました




山ぼうしが色づきはじめました

今年は栗が豊作の気配




夏が終わりました






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