野の窯だより 〜10月〜






 到来の骨付猪肉の塊に菜切包丁で挑み、指の付け根のじん帯を2mmを残して切

ってしまった。切った瞬間、尋常でないのがわかった。包帯でぐるぐる巻きにし、ほとん

ど片手で30分先のH町の日赤へ夜の山道を車を走らせた。幸い、整形外科の先生

が当直で、すぐに処置してもらえた。夜間受付の方に、「幸いでしたね、専門の先生が

いる時で!」と云われた。

 今日、消毒の為に病院に行った帰り、りんごやさんに寄ったら、やはり「全部切れて

なくてラッキーだったねー!大違いだから!」と云われた。

 切ってしまった不幸には誰も触れず、不幸中の幸いをとても喜んでくれたことが私を

幸せにしてくれた。

 固定された左手がしばらく使えず、とても不自由だけれど、右手だけでできる仕事は

結構たくさんあって、窯焚きの準備をしている。失ったものを数えるより、今あるものを

数えるほうが強く生きられるのでしょう。たとえ、今あるものより、失ったものの方がたく

さんであったとしても。



 
しとしと長雨が続いている。秋雨前線が停滞し、ともすると濃霧が立ち込め、林に栗の

落ちる音が時折響く静かな静かな里の秋である。





9月21〜23日、素焼をしました

ただ今、窯から出した素焼きをはたき掛け中


 9月20日 ぴーかん日和に誘われて浅間隠山にチョイ登山。ランチをしに。(インスタントラーメンですけど…)

この手のけがで、月末予定の北アルプスを断念。



栗が大豊作!

しいたけも大豊作!



ピザ窯ならし焚き中。
初窯は、個展が終わってから、かな…





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