野の窯だより  〜2月〜




 忙しい朝の時間。

 北側の林でカケスが群れでうるさく鳴いていた。時折あることである。ところが、バードウォ

ッチング歴20年であり得ない鳥がその群れに突っ込んできて樹にとまった。

 ふくろう。

 窓を隔ててはいるけれど私達との距離は約5m程。大きな眼で凝っとこちらを見ている。私

達は俄かにカケスにも負けない騒ぎとなった。

 エーッ、ふくろうって陽が出ても行動するのォ!?

 目、見えてるの!?

 カメラ向けてるのにどうして逃げないの!?

 大騒ぎを尻目にふくろうは落ち着いたものである。風情が鳥というより、我が家の猫のよう

である。(この喩えは我ながら言いえて妙である。)

 ほどなく飛び立ったが、四日後、また同じ場所の隣の樹にやって来て、今度はこちらが退

屈になる位、そこにいた。

 ふくろうの巣箱を連れ合いにかけてもらったのは昨年の11月。冬の間に巣の場所を吟味

するらしい。…とすると、我々はお隣さんとして吟味されているのかも。いやいや、既に巣箱

を決め、引っ越しのあいさつにきているのかも… などと勝手な物語は膨らみ、従って新しい

友人を得たうれしさに似て三回目の訪問を期待してふくろうのいた樹の枝と巣箱が気にか

かり、何かにつけ覗いてみるこの頃。




ふくろう2回目の訪問

 地上4.7m。理想には少し及びませんでしたが、樹登りの限界ということで…



近くへ粘土を探しに…


萩生湖成層とおぼしき粘土層発見!

凍りついた粘土にアタックです。今度の窯で焼いてみます。



どんど焼き


 今年はうちが当番でした。お酒が飲めない人のために甘酒も用意してみました。

 俄かに吹越襲来。瞬間猛吹雪。みんな雪だるまになってお団子を焼き上げました。今年も息災で良いことがありますように。





 今年も梅屋さんが忘れずに梅の枝を届けてくれました。年に一度こんな形で思い出していただけるのはうれしい。つぼみは緑を増し、もうすぐ開く春の予感。









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