野の窯だより 7月 




ホタルの季節です



 梅雨の鈍い晴れ間がのぞくある日。

 益子のIさん、Aさんの御厚意で地蔵院窯跡の調査に加わることができた。篠竹が密生する

藪をかきわけ、地元の古老の記憶を頼りに粘土採掘の跡を探り当てる。そして家の建て直し

の際に偶然見つかったという窯跡に私は立っていた。発見後、一度発掘調査され、そして再び

埋め戻されたのだとAさんがいう。

 草むらの中にIさんが見つけたのは、白化粧を施し、呉須で絵付けをした美しい陶片。他に窯

詰めに使用する、全てこれも陶工が作った窯道具、ききょう台などの数々。窯のレンガ。

 暮らしを支えるわずかな現金収入を得んが為、営々と作り、薪を割り、焼き、幾度となく繰り返

された厳しい労働が私は見える気がした。そして、その労働から解放され、今土の中に眠る静

かな時間。そんな時間を感じることで私は過去の陶工に連なり、そして優しく大きな懐ろに包ま

れていた。

 Iさん、Aさん、ありがとうございました。お陰で私はこの厳しい仕事を続けられそうです。





今年の畑は土作りを頑張った甲斐あって元気です。

今月末にはじゃがいもの収穫!!



ピザ窯制作中。
このままでは古井戸のようです…。

シフォンケーキにちょっと夢中。
今日はバナナ。 おいしいよ。



   益子町史 −窯業編−
これは益子町役場で買えます。ハードカバー・ケース入り、この厚さ(なんと6cm)で3500円。 

大皿8枚つくりました。
8月末までは作りの日々です。



ビル・エバンスの中古(もちろんですが…)2枚組レコードゲット。
うれしいです。




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