野の窯だより   8月



レンゲショウマ。 うつむいて咲きます。
両神山(1723m)の頂上付近で待っていてくれた群落を思い出します。


 道具が必要だった…

 土があった、薪があった…

 だから窯をつくり、道具を作った…

 それは暮らしの中で、とても重宝で、貴重で、

 だから多少不便でもとても大切に使われた。

 焼き物がそんなうふに暮らしの中にあった、モノにとって幸せなつつましや

かな時代。モノが氾濫するこの時代、モノ作りとして何をどんなふうに作りだ

せば、私が作るモノは喜んでくれるのだろう。あるいは暮らしの中で生きられ

るのだろう。愛惜しんでもらえるのだろう。

 モノ作りにとっては淋しい時代ではあるけれど、古窯跡に埋もれた膨大な

幸せな仕事のその確かな痕跡に心励まされ温められる今日この頃。

 群馬県内の古窯をめぐる機会を作り、快く案内を引き受けてくださったAさ

んご夫妻に心から感謝申します。




 長年の夢であったそば打ち入門。
 出来は別とし、一応食べられるくらいに…。








 ツレの渓流釣果がたまると燻製つくり。
 夕方5:00から夜12:00ころまでひたすら焚火。
   …翌朝味見


 …美しい話をきいた。
 
 この辺り、戦後の開拓入植当時、お盆の頃、草地にはききょうやおみなえし、なでしこなどが自生し、お盆花といって、仏さまに供えたという。
 夢のような花野の光景。





うばゆりが何故か今年多い!

山ゆりの開花は最初匂いで気付きます



 焚きつけで炭をおこしお湯を沸かす。これが私の最近の仕事前の精神統一法です。




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