野の窯だより  10月




雑木林の中でユキザサの実が赤く熟した



 色あせた林に、しとしと秋雨が降っている。
 急に冷えるようになったここ数日、囲炉裏に火を燠している。湯釜の湯がボコボコ煮えたぎる音が聞こえる。お気に入りのビル・エバンスの1枚を流しながら土を揉む。菊揉みが終わるとねぎ坊主の頭のような土が三つ。これを一日のノルマとする。私にもストレスはあるのであり、どこかへぷいっと車を走らせたくなるけれど、車を走らせたところで解決するものではないことも悲しいことに知っている。だから、残されたわずかな時間の中、納得のいく自分を目指して仕事をする他はない。雑木林に時折霧が流れ、秋の雨が降り続いている。



12月に窯焚き予定



秋の野の花たち


キバナアキギリ

コシオガマ

なんというアザミでしょうか?
今、庭にいっぱい咲いています


ヨメナの仲間

ゲンノショウコ
夏には退治の対象ですが、花の季節になると、急に愛でてもらっています。


 栗が落ちはじめ、落ちているとついつい拾ってしまい、毎日、ゆでてしまうことに。










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