野の窯だより 11月





 夜、雑木林の樹々を木枯らし1号が吹き渡る。澄んだ冬の空気に入れかわろうと樹々はざわめく。風の音、落葉する音を聞きながら、シリウスの青い光が冴え冴えていく様を思って眠る。
 朝。今年初めての真新しい冬。と晴れ渡った青い空を見てふと思う。
 私も、朝仕事場に入る時、いつもはじめてのように真新しい気持ちで土に向かえれば幸せ、そう思う。




 隣のIさんの助けをかりてワラ灰を二畝分つくってもらいました。よいワラ灰になりました。
 (私も頑張ったんですが、写っていません!)


これから木臼でつき、ふるいにかけます。ワラ灰釉の出来が楽しみです


あと一息、作りを頑張ります。

 荒揉みを三等分したところ。おくるみの赤ちゃんのようだと、いつもいつも可愛く思います。



益子のさくら土の原土。そのままで茶碗をひいてみます。

小割りはできました。
(右側分です)



ジューンべりーの黄葉の側に白菊がどうしても咲いて欲しかったのです

名残の秋明菊。姿も名前も美しいです。



紫陽花の紅葉



秋が深まり、黄葉・紅葉の庭が明るくなりました。

 里の高知から届いた柿。葉は我が家の柿の木。ただし、まだ実は見たことはありません。お皿はスリップウェアの練習。

 Mさんの工房でのスリップウェア体験は短い時間ながら、これからの仕事の得難い確かな指標となりました。
 彼のスリップウェアへの純粋な熱い想いを知るだけでも、同じものつくりとして大きな励みです。









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