野の窯だより 6月



ジシバリの花とウスバシロチョウ


 梅雨入り前の風爽やかに美しい日が続いている。

 ついつい、庭の椅子に座ってぼんやりと緑の風に吹かれる。毎年毎年、

季節はめぐり、いつもと同じに訪れる季節をまるで生まれて初めて見るよ

うに喜んでいる。昨年も咲いた宿根草が今年も同じ場所に芽を出し成長す

る様子を飽きることなく、庭のあちこち、林のあちこちに探し、昨年以上に

喜んでいる。

 同じことの繰り返しであるのに、こんなに命が潤うのは何故なのだろう、と

ふと思う。

 ものをつくる、という仕事に携わっていると、変わらないことと、新しいもの

とのジレンマに苦しむことが多くある。

 自然界は同じことの繰り返しでもこんなに飽くことなく美しい。



素焼きをしました


素焼きの窯づめの日は両日五月晴れ 本焼きのあと火裏は棚組みを崩さずに窯出しすると、少し腰にやさしいのです。


6月4日 遅れに遅れた素焼き やっと火入れ 大口をはる(薪でふさぐ)のを止める頃になると、一番の薪が自然に発火して燃えるのが見えます。




… 6月6日 深夜3時に終わりました




ハルナユキザサは榛名山固有の花です。 庭の白いモッコウバラが淡く香っています



春のナラタケ。さっそくきのこ汁になりました。
バラの葉のちょっきりを退治していたのです。
(ちょっきりはゾウムシの仲間です)






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