野の窯だより 〜2月〜




昨年12月 福島県いわき市の海岸をほたると一緒に散歩した


 ほたる と名付けた柴犬と15年3ヶ月の月日を共にした。
 最近では耳が遠く、認知症もかなり進み、いつもぼんやりしていた。めっきり痩せて体力も衰え、吠えることもできなかった。死が近付いていることを覚悟はしていた。
 が、その老犬が突然姿を消した。老いた体で、この寒い山中を徘徊する姿を思うと、可哀想で辛くて、毎日チラシを配ったり、探し回った。しかし、杳として行方は知れない。おそらく、もう生きてはいないだろう。覚悟していた死ではあったが、こんな一方的な訣れ方は胸がつぶれるように辛い。

 天国の門の手前に虹の橋という場所があるそうだ。そこは犬や猫などのペットが亡くなると行く場所なのだという。そこでは動物たちは病気もなく、飢えもなく、苦痛もなく、楽しく幸せに暮らすのだという。たったひとつ、時々悲しくなることがあり、それはそこに主人がいないからなのだという。でも、ある時、向こうに大好きな主人がやってくるのが見える。大喜びで駆け寄り、そして共に天国の門をくぐってゆくのだそうだ。
 どうにも悲しい夕暮れ、私は繰り返し虹の橋を思っている。ほたるが、そこに私達が行く時までどうか楽しく暮らしていますように。子犬の時のように元気に駆け回っていますように。

                       合掌





 今年は、家の後ろに、前に、横に、と6回も姿を見せました。
 
 ほたるがどこに眠っているのか、知っているのだろうなぁ。





新年早々薪割り



ただいま薪大尽です。



新しく来た松は凍りつき、春を待ちます。

 おまけ。御近所が欅を大量に切りました。ストーブ用にいただきました。

…薪仕事に終始した1月でした。



12月23日の窯を、
3月13日〜3月20日、加須市「ギャラリー野と花」にてお披露目です。






TOPへ戻る

昔の野の窯だよりへ