野の窯だより 〜5月〜



長野県白馬村姫川源流にて

 信州の塩の道を今年も歩いた。新潟の海で生産された塩を牛の背に載せて海のない信州の松本まで運んだ古道が今も残っているのだ。
 その途中、姫川の源流があった。大きな川の始まりはほんの小さな湧き水。しかし、数メートルも流れないうちにすぐに豊かな水量になり、バイカモや水芭蕉が水辺に生えている。周辺にはカタクリやフクジュソウやキクザキイチゲが群落を作っている。透き通った水が本当に美しい。木道がつくられ、既に保護区となっているけれど、想像を廻らせると、その昔、こんな美しい場所は、そこここに自然にあった景色であったのだ。
 心にひたひたと水が満ちてくる。咽喉の渇きが瞬時に潤うようなうれしさ。地球を別名アクアプラネットという。宇宙にあって奇跡のように水をたたえた水の星。本当にそう思う。この命にあふれた美しい自然を犠牲にした豊かさは欲しくはない。そんなことを思いながら古道を歩いた。



素焼きまであと一息

 地震後の登り窯。一見変化はないと思われるのですが、焼いてみないとわかりません。


植えっ放しのチューリップが今年も咲いています

 もっこうバラのパーゴラの横木が朽ちてしまい、新しいものに取り換えました。大工事でした。


 飛んだ種はあちこちに着床。翁草は今年も増えています。

アケボノスミレです。
エイザンスミレもヒナスミレも花ざかり



フキノトウのあとはフキも季節のごちそうです


黄色の花のあとは白い花…


すもも

ゆきやなぎ






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