野の窯だより  9月


台風でたくさんの栗が落ちてしまった

 台風がやってきた。
 私は、自慢には少しもならないけれど、土佐は足摺岬付近、台風銀座の出身である。毎年毎年、台風がやってくるというと、停電は当然ながら、断水もいつものことだったので、台所にはどこの家にも水桶がつくりつけられていた。その水桶をいっぱいにし、雨戸は太い釘で直に打ちつけた(!)かんづめも買った。堤防決壊に備えて、ランドセルに大事なものを詰め込んで待機もした。準備万端待ち受けるけれど、ある年は屋根瓦が全部吹き飛んだ。ある年は壁土が崩れ落ち、気付けば畳の上にこんもりと山になっていた。雨漏りしない場所を探し、布団を抱えて家の中を右往左往していた。そんなことを毎年毎年繰り返していた。
 今回は榛名山でも総雨量か700ミリを超えたといい、当地では珍しく本格的な台風で、土砂崩れなど被害もでている。うちは幸い大事なかったけれど、どこかで、私が子供の頃味わったような思いをたくさんの誰かがしているのだなあと思う。
 雨が少し小降りの時、外のゴミ出しに出てみると、林の中にカラスアゲハが飛んでいた。この嵐の中、こんな薄い翅で生き延びている命に驚く。どこで、どんなふうに、野生の生き物たちはなす術をしらず身を潜めて災いが過ぎるのを待っているのだろう。報道される甚大な被害を見聞きするたび、私達も薄い翅の野生の生き物に思えてくる。




 今年の梅仕事は庭の梅、赤しそだけでやってみました…ので1ヶ月遅れの土用(?)干しです

 
完成!(嬉)


秋がきたようです


キバナアキギリ

ススキ

タマアジサイ


熟した甘い山ぼうしの実は虫のレストランらしい


秋の畑です


ゴーヤ

 みょうがと青じそを千切りにして少々の塩で軽くもみます。砂糖少々、お酢を入れて混ぜ合わせ、最後にゴマ油。5分でできたと思えない美味しさです。

オクラ







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