野の窯だより  1月



元旦。散歩の途中の石仏にもお正月様がきていた。


あけましておめでとうございます


 45億年前、地球が誕生したといわれる頃は放射線が充溢し、今のような生物が棲める環境ではなかったという。膨大な時間が流れ、やっとヒトも生存できるような環境が出来たというのに、ヒトはわざわざ自らの手で、放射能で自らの生存場所を危うくしている。目先の便利、経済性と引き換えに。
 昨年暮れ、皆既月食があった。ツレの天体観測小屋のこたつに首まで入って寝ころび、もう30年近くも前、ハレー彗星を見ようと大枚をはたいたアストロノーマーで(ハレーは悲しいことに大きな期待(!)に反して見つけられない程に小さな出現でした。)見続けた。太陽と地球と月が一直線に連なり、月がオレンジ色にしずんだ時、急に私は、月は一番近い星、そしてこちら側にちょっと大きい地球という星が浮かんでいるんだと思った。そして、その向こうに見える糠星と呼ばれる無数の星々と同じである、ひとつの星のへりに今こうしている。その不思議と愛惜しさに包まれた。地球は命に溢れた美しい奇跡のような星。
 その星の片隅で今年も精一杯、この塵のような私に与えられた尊い時間を頑張ってみます。



お正月の楽しみ朝酒(…と言ってはいけません、おとそです)



お正月様のよりしろ。



南天を今年はあちこち豪勢に。 難を転じますように。


 Mさんの広大な庭(!)の松。ここまで割っていただいたものを軽トラで運んできました。感謝。 今日も風花が舞う冷たい日でした。夕雲も寒そうです。








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