野の窯だより  6月



ニシキギ 小さいけれどよくよく見ると可愛い花です





 金環日蝕の朝、家から百メートル程上がった畑の側で東の空を見た。日蝕眼鏡を通すと、まさに金環に見えるけれど、肉眼で見る限りは太陽は眩く輝いて、もちろん見つめることなど出来ない。そのほとんどを月に隠されても輝きは変わらないように見えるのだけれど、周囲の景色は日蝕時独特の(実はトルコに日蝕を見に行ったことがある)セピアカラー、色を失ったような沈み方をして静寂に包まれる。そんな奇妙な静けさの中を蝕が戻りつつある太陽に背を向けて家に向かった。その時、今までみたことのない青海波状の木漏れ日が歩く先に広がった。光のさざ波の中を歩いているような感覚。日蝕が作り出す光のマジックだとは知らなかった私は、ただ、木漏れ日がこんなに美しいことに気付かずにいたのだなあと思っていた。静謐な時間だった。
 南木佳士の「阿弥陀堂だより」を読んだ。阿弥陀堂を守る百歳に近いおうめさんは生まれ育ったたった23戸の六川集落から一度も出たことがない。そしてその半生は六川の人達の生き死にを阿弥陀堂で見て生きているのみの女性だけれど、過分な欲はなく、大変愉快だし、賢いし、優しいし、そして幸せに見える。情報に溢れすぎた社会の中で沢山のことを知ることが、必ずしも幸せなことではない。知らないことで感じる何かもあるのだ、とあの日の不思議に満ち足りた朝を思い出すたび、思う。



下男(?)ワークの日々



モミ灰、ワラ灰作り



灰の水ヒのアク抜き

共に慎重に原発事故以前のものを使用。
こんなところにも影を落とす原発事故です。





ピザ窯の季節です




専用の薪置場ができました





ピザのあとの余熱で落花生をローストそしてポトフ



始まりました


作りの初めは飯椀から

今年もいよいよ草との戦いが




夏野菜を植えました

今年もミントが成長。ミントティーの日々




バラやブラックベリーの大敵・ヒメクロオトシブミ。
毎日見張っています。

 

  …と言ってくれないかなあ










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