野の窯だより   3月



まだまだ固い梅のつぼみ

 サバンナの風 −
 南アフリカを愛する人達の写真展が富岡の自然史博物館で企画展示されていた。曰く「サバンナの風」。熱帯に生きるあふれんばかりの動物の群れの写真を見て歩くと、草原の乾いた熱い風が吹いてくる。行ったこともないのに五感に感じるその風が、限りなく懐かしいのは何故なのだろう。
 宮ヶ瀬ダムの完成にによって、下流域の生態系に現れる変化を10年に亘って追ったドキュメンタリー映画「流」を村上浩康監督が製作、観る機会を得た。その時彼が自らの作品について語った時、「生物は変化していく環境に応じて自分の体や生活を変化させて生きのびようとし、その中で人間だけが文明という力で環境を変えることで生きのびようとしてきたのだ、ということを10年間に及んだ記録の中で感じることになった」と述べていた。
 環境を便利にし過ぎて生きのびている私達は、地球上の生物の一員として、突出してしまった存在なのかも知れない。人類発祥の地と云われるアフリカの大地に逞しく生きる夥しい野生の動物が、風が懐かしいのは、動物の一員としての私達過去の人類への懐かしさなのかも知れない、ふとそう思った。




 サバンナの風どころか、白根の方から冷たい西風がやってくる。ごおごお音をたてています。

おひなさまのために土佐みずきと桜を買ってきました。うれしい。



今月半ばには素焼き、来月半ばに本焼き予定。

色々な耐熱の器は秋の個展でおひろめ予定。



大雪

大雪の日に届けてくれた「春よこい」


今月の料理(?)

群馬県といえば下仁田ネギを大胆にストーブに放り込む




 焼きナスのようにこげた部分をむいて、塩、こしょう、オリーブオイル、好みでレモンをさっとしぼる。スリップウェア四方皿に







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