野の窯だより 1



県内で職人さんがほとんどいなくなったのだという小正月飾り。鯛も添えて。


 あけましておめでとうございます。
 新年早々御不浄の話で恐縮ですが…。
 訳あって20年以上もほぼ毎年、年の暮れに訪れる福島県いわき市。そのとある公衆トイレ。
 ここにゴミを漁っていつも数匹の野良ネコが棲みついていた。さすがに津波に襲われたこの地に、去年まではネコがいなかった。みんなどうなったのだろうね、と会話していた。ところが今回、ネコが復活していた。しかも彼らの住環境も格段に良くなっていて、ほぼ飼いネコのよう。丸々太って毛艶も良い。誰からなのかはわからないけれど、今までの生ゴミではなく、毎日のようにちゃんとしたネコエサも与えられている様子だった。蚊取りマットまであった。あのとき失われた多くの命。喪失の痛み。一度失われたネコの命の、そのあとの命。ふと胸を衝かれて思った。いのちはいのちでしか暖められないのだ、と。
 本年も変わらずおつき合い下さいませ。



お正月です


 今年は栗きんとんが上出来。くちなしの黄色の美しいこと!

登り窯にも榊を。良い窯になりますように。


 今年も梅屋さんから暮れに届いた梅とロウバイ。庭の南天と一緒に投げ入れ。良い香りが漂っています。




そうだ、レモンのシフォンケーキを作ろう!


足摺岬の伯母から届いたレモン

すぎな農園の黄身がレモン色の平飼い卵

スリップウェアシフォンケーキ皿に



1月1日 倉渕のオオタカに遇いに


人っ子ひとりいない オオタカもいない 残念



今年もやってきました薪割り隊

きれいに片付きました
御世話になりました



いわきのネコたち 今年もよろしくおねがいします



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