野の窯だより 2月



 岩手県北上市は雪の中でした。
 益子時代親交のあった方の時間が残り少ないとの知らせをそのお姉さんから受けて、迷惑かもしれないと恐れつつも、すぐに会いに行きました。広い広いガラス窓から雪景色の広がる明るいフロアで1時間以上も穏やかに話すことが出来ました。
 −大切な人を喪う悲痛な思いのうちに−
 「貴女にはいっぱいやらなくてはいけない焼き物という仕事があるじゃないの」
 情けないことに、逆に私が励まされていました。
 私はその時、やはり残り少ない時間を過ごしていた敬愛する女性から、同じような言葉を数年前に聞いたことを思い出していました。
 「私の分まで頑張らなくちゃだめじゃない」
 唐突に訪れた余命わずかの宣告、その孤独や苦しみや悲しみの中から、人は一体どれだけの暗闇を経て、周囲の人までも思いやるその強さや優しさを持てるのでしょう。
 私は言葉がありません。
 幸子さん
 わたし、一生懸命生きるから。
 いっぱいのお土産話持って、そう遠くない将来にまた会う日のために。
 きっと、そうするから。
   …光の春に悲しい話でごめんなさい。



小正月行事のどんど焼


 今年も楽しいどんど焼
 今年は雪も風もなく穏やかな一日。一年の息災を祈ります。 

まゆ玉を登り窯にも



作りに励んでいます

足腰鍛練のアクアウォーキングを週三日に増やしました。
 掌に収まるような愛らしいものを作るとき、心は暖かい。



…雪が少ない冬です

加藤製作所謹製 (!! ) の除雪機の出番はまだ今季1回だけ


 Jordi Savall の A doramus te 輸入盤ゲット。
グレゴリオ聖歌より以前の聖歌です。
 聞き入る日々。





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