野の窯だより 5月



一面に苺の白い花


 庭に苺の白い花が咲いた。
 苺農家の方が見れば、クズにしか見えないであろう酸っぱく小さな実しかつけてはくれない。けれど、我家の畑の作物の中では、じゃがいもに次いで二番目にえらいのである。1ヶ月程実をつけ続ける間、毎朝ヨーグルトと共に、そして残りは冷凍して、まとまった量になったところでジャムになる。更に余ると、暑い夏、凍った苺は牛乳と作った苺ジャムと共にスムージーになる。
 そんな苺畑にミツバツチグリがびっしり入りこんだ。一大事であるので、私は必死で退治するのである。
 ところが−。
 これが!! その花のつぼみや葉が大変苺と紛らわしい。時々間違えて、苺をひっこ抜いてしまう。
 畑の草むしりをしているとこれに似たことは一度や二度ではない。
 植えた野菜によく似た雑草が周囲に生えるのである。雑草(…とひとくくってしまう)が意図的に、生き残るために、人間がひっこ抜くことはない自分に似た野菜を見つけて(!)紛れ込むのだとしか思えない。
 擬態!?
 私は雑草よりは少〜し賢いので騙されはしないのである。が、その一図な陰謀、生存に賭ける闘争心は私には及びもしない生きる力なのだなあ…としょんぼりしつつ、ミツバツチグリをむしるのであります。



窯焚き準備中
点火までカウントダウン!


釉薬をかけて窯焚きの準備

窯づめのときにはげてしまった釉薬を慎重につけ直し



じゃがいもを植えました




庭のヨモギで草餅を作りました



忘れたころ やっと咲きました


消えてなくなったと思っていたカタクリが突然開花!

カタクリの横に植えた記憶も微かになったキクザキイチゲが開花!




窯焚きを前に、今年も塩の道を歩いてきました



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