野の窯だより 9月




林の縁に咲いたカモメヅル



 宮川ひろ作 童話「俊子は風の中で」をふとした偶然から頂き、読むことになった。
 戦前の貧しい炭焼きの家に育った少女は憧れの高等科に進学できず、不満の中で炭焼きの仕事の手伝いに山に入るのだけれど、同じ境遇の少年にこう諭される。
 「山の中で一番好きな木を決めて、それを先生と思え。そして、一日一回たまげることをみつけろ。そうすれば、学校に行ったと同じだ。」と。
 読んで以来、ずっとぐるぐるこの言葉が頭の中を回り、離れない。
 敬愛する方にこのことを話すと、
 「知識は積み重ねだけれど、驚きは飛躍だからね」と答えられた。
 私はますます深く納得し、なかなか難しいけれど、1日1回驚くことを見つける努力をしようと思った。
 時は矢のように過ぎてゆく。でも、その流れの中で生きて在る限りは驚き、それを素直に受け入れ、学べる柔らかな感受性を大切にしたいと思う。



やっと基礎ができました

薪小屋を解体して、さて何が出来るかはお楽しみ




もうすぐ素焼き

 雨で白化粧の仕事がはかどりません。
 やっと外に干すと、虫が飛んできて台無しにするので、追っ払います。奴隷の下女気分。




紅葉の気配を少し…


いかりそう

やまぼうし


やまあじさい



ふと気付けば     
        いつの間にか秋の花


白萩



つりふねそう



しゅうかいどう

しもばしら

おみなえし








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