野の窯だより 1月




 2015年
 明けましておめでとうございます。
 本年も道なき道を歩くことになりそうですがどうか宜しくお願い申し上げます。

 須惠器という奈良時代から平安時代にかけて焼かれた焼き物がある。野焼きから穴窯に形を変えることで、高温での焼成を可能にし、それまでと比べると格段に固い焼き物だ。1100℃以上には上昇しただろう。(現在の穴窯は多様で、作家によって上げる温度はそれぞれのこだわりらしいけれど、1200℃〜1300℃位だろうか。因みに、私は登り窯で1250℃〜1300℃位で焼いている。)こんな高温処理された器体に、何と放散虫化石が見つけられるのだという。そもそもは粘土に含まれていた化石が熱に溶解することなく、電子顕微鏡下に繊細な姿を現す。そんな美しい微化石の年賀状が我家に届いた。
 粘土を扱う仕事をしながら、粘土は原料であり、それ以上でも以下でもなく(もちろん土には拘るのだけれど)、形をつくるときは、私という意識、技術、経験が全てと、どこかで無意識に思っていたに違いない。焼かれてなお形をとどめる小さな生き物の痕跡は、私の作る焼き物の中に、ふと私という生き物以外の生物のひそやかな息づかいを感じさせた写真だった。(もっともすべての粘土に放散虫化石が含まれるとは限らないもののようなのだけれど…)

 放散虫 Cyrtocapsella tetrapera (Haecel)
     ふじみ野市川崎遺跡の須恵器から

 松岡喜久次・鈴木紀毅(2014)
 「須恵器(土器)から発見された中新世中期の放散虫化石と胎土の起源となった層準の推定」から引用
  





12月30日 おかがみさんをつくりました


今年は大きいのを作ろう!



ご近所さんのちから!


仕事場の破れ障子が清々しく張り替えられました

遅遅として進まなかった屋根張りもお陰様で年内に完了!



根雪

春まで溶けそうもない雪が12月につもりました



冬芽


コブシ

サンシュユ

ヒュウガミズキ



お正月さま


展示室にも

窯にも




いわきの海に…

…私も新しい年を元気に頑張ります




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