野の窯だより 12月




ツルウメモドキ



 朝、小雪が舞った。冷たい西風が吹く寒い朝、冬芽が目立つようになったアカメヤナギの木にエナガの群れが飛んできた。私から2メートルも離れていない木にちいちゃなエナガが、ちゅりちゅり、ちゅりちゅりと忙しく動き回っている。私が動くと逃げていきそうな気がして、こちらは凝っと固まってみていた。
 ちゅりちゅり
 ちゅりちゅり
 本当に愛らしい。
 スペインはカタロニア地方の民謡「鳥の歌」をチェロの故パブロ・カザルスがホワイトハウスで演奏した。ケネディ大統領の時代のこと。
 「カタロニアの鳥はピースピースと鳴く」
 圧政、亡命、望郷。「鳥の歌」は哀愁を帯び、郷愁を誘い、美しい。うちの庭の小鳥の歌はただ愛らしい。ずっとずっと、こんな無邪気に愛らしい歌を歌い続けられる、そのように聞き続けられる日々でありますように。
 久しぶりにパブロ・カザルスの「鳥の歌」を聞いている。




11月20−22日 窯焚き


夜が明けた そろそろ大口を上げたい

深夜、大口に力を蓄える



11月27日 窯出し


少し焼き込み過ぎ、かもなぁ…



少々早い初雪です


ちらちら小雪

わ、積もった



クリスマスを待つ季節


何故か心清められるオーナメントのプレゼント

淋しくなった庭、部屋の中に暖かなプレゼント


                                       

柚子のジャムを作りました


蜂蜜と柚子だけ、幸せな香りです


散歩の途中で見つけた守り柿



来年もたくさんな実りがありますように




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