野の窯だより 8月



田んぼの中に生えたオモダカ


 「風の化石」という高瀬省三の作品集を見ている。大磯の海岸を毎日散歩しながら思わず手に拾った「それ自体がすぐれた造形物」である流木に、あるとき、少しずつ手を加えることを始めた画家の、余命わずかの時間の記録となっている。
      
   
いつの日か、私も風の化石になる
稲穂を渡り、山を越え、海に出る
 




2002年8月25日初版 
「風の化石」 高瀬省三作品集 写真坂本真典

 海岸の風、海の匂い、海岸線の雲、遠くをゆく船、砂浜に寄せ、引いてゆく波の様、音、いつもの朝のように歩く作家の姿。生と死の間の静謐。不思議に、悲しみでも絶望でもなく、ただ、静かなのだ。この作品集の二ヶ月後に61才で作家は旅立っている。
 クロヌマタカトシの木彫の個展を同じ頃見た。沢山の方に将来を嘱望されている若い作家だ。動物、カモメ、ヒト、家、が静かに、私達見る者と無関係にそこに在る。その在る背後に手つかずの原始の森や海が見えてくる。
提示されたものがこの上なく無口なありふれた景物であり、私は聴覚を無くしたかに錯覚するようなのに、その背後を饒舌に語りかけてくる、二人の作家は私にはとても似て見えた。
 二つ続けていいものを見せていただいた。 




暑中お見舞い申し上げます

− 酷暑、忍の一字の毎日です。
が、秋の気配が早やちらほら。



すすき

ききょうオミナエシ

ミョウガ

どうぞ!


夏野菜


毎朝、その日の食べる分を収穫します。

本当に何年かぶりかでミニトマト絶好調



じゃがいも収穫


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 このピンクのは何だっけ?


ベリー


ブラックベリー

ブルーベリー
毎朝のヨーグルトにも



夏の花


ベルガモット

やまゆり




10月1日〜7日、ギャラリー・ヨーにて染の田尾秀男さんと二人展です。
どうぞ宜しく御願い致します。



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