野の窯だより 11月





秋の雑木林に現れた小人




 蹴ロクロのお話
 「電動ロクロと蹴ロクロとでは違いがあるのですか」
 よく耳にするようになった。そのたび私はちよっと戸惑う。
 「違いません」とそのたび私は答えることにしている。
 電気で動こうが人力で動こうが、ロクロは回転させる道具にすぎない。蹴ロクロは人の足の力だからきっと回転がゆっくりなのだろうと思われるようだけれど、電動でも調節すればいくらでもゆっくり回ってくれる。
 これはとてもやっかいな問題だと思う。
 敢えて云うならば。
 昔、細工物を作っていたとき、水をベタベタ使っていたら、たまたま通りかかった大先生がそれを見て「水はなるべく使うな。水を使って作り易く作るのは安易でしょ。ものを作る場に安易は持ち込むな」と言った。修業中の私に、その場で解る筈もない深遠な言葉だった。が1人で仕事をするようになって折に触れて思い出す。
 50年も前は産地でも、だれでも蹴ロクロ、登り窯で仕事をしていた。陶器が大量にどんどん売れる時代になり、道具はより経済効率の良い道具に変わっていった。楽な道具、それはとても結構なものに違いないのに。
 独立して、しばらくして、どうしてもその効率の良い道具のスピードについてゆけない自分を辛く感じたことがあった。そして自分の足で回る静寂な回転に吸い込まれるような安らぎを覚えた。
 手は最も嘘の下手なツールだと思う。手が作ったものは、良いも悪いも、必ずその人が丸見えとなる。
 楽を避け、蹴ロクロを選択した愚直な生き方が、おそらくは作ったものに出てしまう、そんなことはきっとあると思っている。






高崎高島屋にての陶展にお出掛け下さいました皆様、有難うございました

搬入、展示を終え、皆様をお待ちします



グリーンスムージーに夢中


友人その@

りんご
ケール
バナナ
友人そのA

りんご
バナナ
ブロッコリー
友人そのB

ケール
ゴーヤ
レモン
香菜子さん

バナナ
小松菜
りんご
豆乳

すべてに豆乳をあたためて入れると、朝おなかにやさしいです。




錦 秋


ウリハダカエデ


ツリバナ

カラコギカエデ




菊日和


足摺野路菊


食用菊

野紺菊




長野から赤松が届きました






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