野の窯だより 3月



ホトケノザ


 「深夜の蝋燭」
 清宮質文版画展のポスターがあまりにストライクゾーン。これは観たい!と館林美術館に出かけた。
 昔々、よく読んだ吉田一穂の詩の一節
 「燈(ランプ)を点ける 竟には己れに帰るほかない孤独に」
を久しぶりに思いだしながら観た。そのように 、暗いモノトーンの色調の中に、小さく本当に小さく、ろうそくや何かの灯りが灯っている作品が沢山あった。
 「自ら発光しなければどこにも光はない」
 深海魚のように、陰鬱と紙一重ぎりぎりのところで、こちら側に生きる作家の 、孤独に透徹したのっぴきならない命が希求する光なのだろう。
 深い闇の夜に灯るろうそくのように。
 星さえ光らない夜の海辺の杣屋に息を潜める人の手に小さく灯るカンテラのように。
 エジプトの王女の手に抱かれた小さなモーゼの小さな命さえも。
 永い眠りについた大切な人の傍らに寄り添って咲く一本の水仙のように。
 美術館の外に出ると、明るい春の陽あふれる広大な敷地。小さな点粒ほどの私を別の私が遠く俯瞰する錯覚。
 良い一日でした。




まだ浅い春


アカメヤナギ

中之条から届いたセツブンソウ
…かわいい




ふくろうがきました


背中に顔が!!ふくろうの得意技ですがちょっと怖い…




冬の作りが終わります


今月素焼きです




冬期支援

そろそろ終わりますョ

自立の春です。






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