野の窯だより 8月



あなたは何者?  …親の姿が思いつかない


 「金子文子とパク・ヨル」。高崎シネマテークで見逃し、残念に思っていたら、前橋シネマハウスで上映中と知り、朝早く出掛けた。
 大正時代末、両親の無関心から出生届が出されず、戸籍をもたない文子と、アナーキスト パク・ヨルは、彼が書いた詩「のら犬」への共感によって出会う。誰かの権力を守るために、弱者は踏みにじられ、陥れられ、差別され、利用され、そんな卑しい社会の中で、「私達は人間として平等である」とパク・ヨルと共に声を挙げた三年間を「私は本当に生きたのだ」と法廷で述べる金子文子。挑みかかるように燃えるその言葉は白く発光し、透き通る程に美しい。アナーキストと名乗り、革命と不穏なな言葉を語るけれど、彼らはきっと政治的人間ではない。社会の底辺で虐げられ続け、国家や家柄や人種や性別や貧富や、そんな諸々の差別から解き放たれたかっただけだろう。人として尊ばれることを、そんなあたり前を切望しただけだ。だからこそ、自分たちが大逆罪によって死刑となろうとも、あたり前の世の中はきっとやってくるのだと信じられたのだろう。
 しかし、そんなあたり前が困難であることは、程度の差こそあれ、今もあまり変わってはいないと息苦しく感じる私は、二人の孤独でしかし逞しく戦う魂を、悲しくも美しいと思う。
尊いと思う。



土用干

梅干には味方のかんかん照です
赤じそたっぷりの真っ赤な梅干になります



桔梗


ぷっくり膨らんだつぼみが

ぱっちん開いて…

色も形も名前も本当に愛らしい




ベルガモット



赤いから、かがり火草…
ならば

白色は何だろう?

…何の関係か急に薪能が観たくなった!


夏!


山ゆり

ヒメヒオウギズイセン
子供の頃きんぎょ草と呼んでいたなあ…



夏!収穫


じゃが芋
キタアカリと男爵

ブルーベリー


ナス

ミニトマト



ピーマン

きゅうり
毎日きゅうり。
くる日もくる日もきゅうり。
でも飽きない。



それでもひっそりと秋が潜んでいるのです


秋の七草 オミナエシ
立秋はすぐそこです




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