野の窯だより 12月 |
枝いっぱいのツルウメモドキ |
窯焚きのあくる日の登り窯が好きだ。 中ではまだ燠が煌めいているだろうけれどただ静かなあくる日。 温かく息づく大きな生き物のような窯にそっと近づくとやさしい熱が伝わってくる。 渦巻く炎の中で、発光するように透き通っていた昨日の今日、 冬の雑木林の静かな陽の中で、ゆっくりと炎を記憶に変えながら、やがてその記憶でさえ忘れ去るときに私は窯のなかの器と出会う。 炎の、たくさんの記憶を孕んだ果ての、忘却のやさしい静けさを思いながら、窯から出てくる形を思いながら、窯の側らに佇んでみる。 |
あぶりはのんびり |
煙突の間に月が昇ってきました |
夜が明けました |
12月5日早朝 |
初冬の楽しみ 熱いお湯で割って両手を温めながらいただきます 4年目とあいなりました |
アメ釉手付鉢に柚子 |
糠白釉壺にツルウメモドキ |
幸せな温かさ
新型コロナウィルスに翻弄された1年が過ぎようとしています。
異常だった日々が日常に変わりつつあるこの頃。
どうか皆様、くれぐれもお体、お心大切にお過ごしくださいますよう。
どうかよいお年をお迎えくださいませ
伊香保くらし泊覧会に参加させていただきます
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