野の窯だより 4月



こぶし


 小さな片田舎の町に、赤痢が蔓延したことがあった。中学生の時だった。
 毎日毎日検査。そして毎日毎日多くの隣人そしてついに家族も、急遽隔離病棟となった中学校の体育館そして教室に隔離されていった。当時5人家族だった我家はついに父と私だけになった。
 その当時の押しつぶされそうな不安や恐怖をふと思い出す。
 ましてや、新型コロナウィルスは治療法も薬も確立されてはいない未知の領域。致死率も当初の予想よりも高い。
 慎重すぎる程に慎重な暮らし方が必要な今なのだろう。
 重苦しい不安の中にもいつもの年のように春。
 庭に出ていつもの春の花や風ややさしい雨や鳥や、にひとり心遊ばせる。そして生物のたったひとつに過ぎないちっぽけな、けれど愛しい私達いのちは祈ることを思い出すのだ。
 全世界的なこの窮地をいつか潜り抜けたとき、ヒトの生き方は今とは少し変化しているのだろうか。
 皆様、どうかくれぐれもご自愛下さいませ。




素焼き


夜には寒気が入ってきて寒かったけれど…

心配していた風もなく…



清明のころ @


畑の準備

今年は里芋も植えよう





エドヒガン

ソメイヨシノ




17年目の愉快

 実生をもらったつうやんの侘助はとなりのサザンカと交配していたらしく、大変不思議な形。
 これは椿?サザンカ?



清明のころ A


キクザキイチゲ

ヒュウガミズキ



スイセン






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