野の窯だより 7月 |
霧の日… |
この辺りの道端や林のヘリにクサコアカソという草がわさわさと繁っている。9月末頃刈り取って、釜でゆで、皮をむく。そして乾燥させておく。やがて冬が来て、農閑期の手仕事としてその細い細い皮をよって、かごや日用品を作っていた。マイクロプラスチックなどという言葉はない時代のこと。 −たいへんな時間と労力で、日常に必要なものを必要なだけ作った時代のこと。 今もかごを編んでいる人が近くにいると聞いて、一昨年、夢中でクサコアカソを集めた。 最近、ついに思いきってその人を訪ねると、快くひきうけてくれ、色々を教わりつつ自宅で夜なべに編み始めた。1日4時間程編んでも2cmくらいしか進まない。1ヶ月程で完成にこぎつけた。うれしいこと限りない。 師曰く 「新しい形を編みはじめると俺は3つは同じものを作る。俺のようなモンでも3つ作ると色々わかってくることがあってモノにできるんだ」 うーん... 手仕事を生業とする私には本当によくわかる言葉。 よし、ならばやってみる他ないな!ふたつめにとりかかった。 こんな気が遠くなるようなことを毎夜やっていると、何故か、私も大きな時間にくるまれた短く小さな何者でもないそんな命の点粒に感じて、つつましくくらしていたかつての時間の流れの中にいるように感じて、心が静かになる。 今日、今年はじめてひぐらしが鳴いた。 |
桐生のOLNさんと |
野の窯と… |
搬入です |
7月3日〜7月5日 前橋市荒牧町1−19−9 tel 027−233−4700 営業時間 11:00〜18:00 |
いつものように季節の花を庭から…
私にかわって心よりお待ち申し上げます
なす |
きゅうり |
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雨の恵みと… | 太陽の恵みと… |
とまと |
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楽しみだなあ! |
アカソで編んだかご |
復習! ふたつめ… |
中之条の先達に教わりつつ。
ありがとうございました!
糠白釉豆皿に |
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