野の窯だより 4月 |
玄関先のサンシュユにきたルリビタキ |
「あなたに託したい」 雪にとざされた秋田県の方から久々に1本の電話をいただいたのは2月のことだった。 コレクターであり、若い頃大沢雅休について書家を志していた方が、秘書の女性二人と暮らしていて、その三人に益子時代、大変可愛がっていただいた。若いセトヤ(私のことです)は食うにも困るだろうと、お屋敷に時折食事のお誘いをうけたりした。お屋敷の主も、女性二人のうち一人も今は亡く、当時を知るのは、実家で一人暮らしをするその秋田の方だけになってしまっている。 大沢雅休亡きあと、自らは書の道から離れ、兄弟子になる宇山博明を天才と評して、物心両面から支援し続けているということだった。秘書であった女性も、宇山博明から書の手ほどきをうけつつ、主の支援を応援していたらしかった。その一環で購入した書であるのだろう。 その宇山博明の書を私に託したいという。 送られてきた桐箱。なかには「風」と題された詩集、50枚に及ぶ書だった。それまで、前衛、と勝手に思っていた博明のその書は、むしろ抑制され、品性がにじむ、静かな書だった。 こんな私が託されていいものかどうか、ひどく困惑し、どうすれば持ち主の、また風になった人達の思いをつげるのか、思案にくれている。 「あなたに託したのだから、あなたがどうしょうと全く勝手なこと。何とでも」と電話で聞いたけれど、それでも気持ちは余ってしまう。 まずは、夏頃には、秋田に出かけ、電話でなく直にお話させていただきたい、とりあえずそう思い、その旨を伝えた。その上で、興味ある方には出来る限り見ていただきたい、そう思う。 風を感じている。 たくさんが過ぎ去ってゆく。 たくさんが過ぎ去っていった。 なんと やさしく、全てが懐かしい風なのだろう |
予想を遥かに超える本当に沢山の方に楽しんでいただき、次の作陶への大きな支えをいただきました。お一人お一人を心に刻みながら、心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました また、島屋会場スタップの方々、本当にお世話になりました。大変ありがとうございました。 |
あ〜 梅が! |
あ〜 サンシュユが! |
ようやくの梅 |
ようやくのコブシ |
フキノトウ |
キクザキイチゲ |
なぜかルリビタキが玄関脇のツバキ周辺に住みついている
はやひと月はとっくに過ぎた いつまで続く… |
マイチェーンソー(^O^) 丸棒くらいの枝切り用。 ただ今充電中 |
N夫妻にも参戦していただき… |
林が目醒め、芽吹く頃までには! の決意… ではありますが。