野の窯だより 12月



シモバシラの霜柱


 シモバシラ
 その風流な侘びた名前に魅かれて、ずい分と昔、庭に植えた。
 風流、と思ったのは、植えたその時だけで、我が物顔にあつくるしく繁り、他の花を追いやる勢いに、すぐに、やっかいものになりさがった。
 エイッ
 と思って、角スコでうんこら掘り起こし、そのまま、どさっと山際に放っておいた。
 なんたる身勝手、罪なことである。
 ところが、こんなひどい仕打ちをものともせず、シモバシラは、放たれた場所で再び繁りはじめて今に至る。
 シモバシラは、初冬、茎が枯れても、根は水を吸い上げ続け、強靭な道管を持っているため、その吸い上げた水分が枯れた茎から外に沁みだし、まさに美しいシモバシラの霜柱がこの時期見られる…
 自分の非道な仕打ちなどなかったことにして、この時期、邪険に山際にほかしたシモバシラを思い出し、愛でるこのごろです。

 




南天




柿の収穫



今年も豊作




収穫


渋抜き



干し柿



良い具合の寒風にさらされています




クリスマスを待つ日

シュトレンを薄く切ってレモンティでいただきました





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