野の窯だより 3月



雪灯籠


 明治時代創業の石川県のろうそく店から通販で和ろうそくが届いた。地震で店舗が倒壊し、届けるのが大変遅くなって申し訳なかったという主旨の、丁寧な手紙と共に。
 早速、食卓に灯す。
 急に、周囲の静謐感が濃くなる。吸いこまれるような求心力。言葉が消えてゆくような場所。
 ヴィクトル・エリセ監督の新作「瞳をとじて」をヒューマントラストシネマ渋谷で観た。「ミツバチのささやき」「エルスール」以来、31年も待っての新作。
 スペインのフランコ独裁政権下、家族や恋人や友人や、に広がった分断による深い深い傷を抱えた大人たちから、言葉を極限まで削ぎ落とした映像表現。大人たちの行き場のない憂愁。
 その無言の巣箱の中で、不安は時に体の異変に現れるほかない(やはり言葉でなく!)、本当に愛らしい6才のアナ(ミツバチのささやき)。同じく、幼いエストレリャ(エル・スール)はやがて少女になり南へ旅立つ。
新しい命たち。
そんな前作二本からの久々の、おそらく集大成とも言われている新作だった
 ヴィクトル・エリセの映画は1本のろうそくのようだ。




雪の中にも…


フクジュソウ

セツブンソウ




春がくるのですね


サンシュユ




井戸端会議

ヒマワリのタネ、いつまで出してもらえるかな〜





リス 

… 地面に埋めたクルミを探しあてては樹上で食べている

ヤマガラさんたち、自分で探しなさい
…とリスの説教




はたきの新調

素焼きのハタキ掛け終わりました




釉作り


ワラ灰釉薬
タップリ!

モミ灰釉
タップリ!

…釉掛けを始めます。
窯焚き間近。



土佐文旦

あたたかな光の春です




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