…というわけで、我が家は今、たいへん賑やかな季節です。
これからひながかえると猫の行動が気がかりです。
しかも人の目線よりもわずか下の方、横を歩くと、卵を温めているキセキレイと目があってしまう…
大変だ!
キセキレイが薪の中に巣をつくっている!
そこで、くわえてきたこけを少し入れて、巣箱をつくってもらいました。
しかし、ごめんなさい。本焼に使うので、そういうわけには…
こけをくわえて途方にくれるシジュウカラ。

素焼きが終わってからだから、わずか十日のあいだにこの豪邸のこの原料の量!
大変だ!
シジュウカラがサヤの中に巣づくりをはじめている!
 4月20〜23日は野の窯の4回目の窯焚きでした。
 朝、大口を上げる計算をし、徹夜の窯焚き、深夜大口は燠で満杯状態で、ここに更にねばって薪をくべ続けるのが最も熱い!10分に一度手伝い2つと大口に夜を徹してくべ続けます。4:30頃になるとうっすらと明るく、林の種々の小鳥たちがいっせいに鳴き始めます。東の空のオレンジ色の朝焼けにしばしうっとり。そんな早朝の冷たい空気を何度も深呼吸して体いっぱいに吸い込むと、徹夜の疲労と熱が体から抜けてゆくようでした。私はこんな朝の風が好きです。

 今、山麓は桜の季節。とはいえ、梅もすももも桃もみんないっしょに花の季節を迎えた。散歩コースからは花の向こうに遥か上越国境の山々、草津白根、おおきく浅間山がまだ雪を頂いて蜃気楼のように見える。下界で十分練習を積んだ(?)うぐいすが、上手に鳴いている。絵に描いたようにホーホケキョと鳴いている。ようやく春です。

 28日は友人である琵琶のソリスト黒田月水さんによる21人のお客様をお迎えしての新月ライブでした。フラワーアレンジメントの先生、鈴木満理さんからあふれんばかりの山桜をプレゼントしていただいて、その花をバックに平家物語から壇ノ浦、建礼門院入水、平家その後から耳なし芳一を語って頂きました。
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