ハギの花が秋を告げています。
突然のように秋が訪れた朝。
青く高く澄んだ空を眺めながら、シュワルツコップを聞い
ている。大好きな一枚、R.シュトラウスの白鳥の歌である
FOUR LAST SONGS. 知性に裏打ちされた品位、清らか
さあふれるこの一枚は何故か秋の晴れた朝に聞くのが好
きでそれが十年来の習慣となっている。
今年の「秋の朝」は特別な思いと共に聞いている。
しばらくはなお、ばらのかたわらに
いこいを待ちのぞみながら夏はとどまる
やがてゆっくりと、その大きな
疲れたまなこを夏は閉じる
( FOUR LAST SONGS 9月より )
今年の夏、エリザーベト・シュワルツコップが逝ってし
まった。
野の窯だより 9月